庭を持つ本当の目的



12月1日号の雑誌ブルータスは庭特集。

その中に素敵な文章を見つけたので、
忘れないように残しておこうと思います。

文章を寄せているのは建築家の阿部勤さん。

ご自身で設計された自邸で40年以上続けられてきた、庭仕事の経験からつむぎだされた言葉です。

私自身、庭づくりをさせてもらった後、
日々こつこつ庭を育てられているお客さまたちからも、同じようなことを学ばせてもらっています。

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大事なのは関わりを持つこと。

場というのは、深く関わりを持ったときに、自分のものになる。

それは何でも同じで、庭も日々関わることで自分の庭になる。

家や庭の手入れって、できるだけ避けたいことのように思われがちですが、
手入れをすることで愛着が湧き、居心地がよくなる。

手入れの大切さは生活の大切さ、
それが庭を持つ、本当の目的でもあります。



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庭以外のことについてあてはめても、
ぐぐっとおなかにくる言葉です。

お仕事で庭が完成したあとは、年1回以上
手入れに入らせて戴くことをお勧めしていますが、
日常のお手入れの主体は庭の持ち主(お客さま)なので、気負わず何気なく外に出たくなる動線や、自分から自然に手入れしたくなる庭をつくることが、プロとして庭をつくる上でとても大切なことだと思っています。