2019年1月10日木曜日

高低差を楽しむ庭 ~施工事例

またまた投稿が1年越しになってしまいました…。
自分も呆れるスローペースですが、こつこつとお仕事しております。

さて今回は、2014年にお庭のリフォームをさせていただき、
その後毎年お手入れに入らせてもらっているお庭を紹介したいと思います。

高低差のある敷地で、アプローチ階段を上ったところに建っているお宅。
中古住宅を改装してセンスよく住まわれている、植物好きなAさまご夫妻。
アプローチ両側や階段脇の石積み斜面、リビングに面して開けたスペース、
などガーデンとして楽しめる場所が各所にあり、それぞれに日当りのよい・悪い、
水はけのよい場所・悪い場所、と条件はさまざまなので、場所ごとに植栽テーマを
決めてプランを考えていきました。

まずは門を入って伸びる細いアプローチ。
既存の平板敷きやツツジなどの一部は生かし、半日陰を好むヤマアジサイや
ヤツデ、アジサイ・アナベルなどを加えました。






































右へ上って行く階段脇の石積みの斜面は、行き帰りに毎日目にする大切な見せ場。
隣家の日陰に入る時間が多いこの場所には、インパクトをもたせようと
主に常緑の、葉の色や形が個性的なカラーリーフを組み合せました。






































さらに上段の斜面は植物越しに主庭が見えてくる、次のワクワクシーン。
比較的日当たりよいこの場所には、葉や枝が斜面からこぼれるように
斑入りのグラスやアベリア、オウゴンシモツケなどを配置しました。






































階段を上ると眼上には昔から植わっていたキンモクセイ。
この木はかたちを整えながらシンボルとして育てていくことに。






































日当たりがいちばん良い玄関とリビング前は
ご主人の植物コレクションとハーブのエリアに。
伺うたびに鉢コレクションが増えたり変化しています。
↑ リフォーム前























水栓まわりの秋の色の美しさ。
さりげない日々のお手入れが感じられます。



























キンモクセイの株元には多種類の宿根草を植えたのですがが、
どれも大きく育たないのが長いあいだの疑問でした。
昨夏ご主人がここを掘り返したところ、古いコンクリートの池が出てきたと!
池を解体撤去したご主人のご苦労に応えて
来夏はきっと植物たちが育ってくれるはずです。
四季折々に変化してゆく主庭の風景。




月日とともに枯れるものは枯れつつも育っていく植物たちと
ご夫妻が手を入れて年々素敵になっていく景色を楽しみに、
またお邪魔したいと思います。



2018年1月23日火曜日

冬のつるバラお手入れ

今年も大寒のこの時期に、どっさり雪が降りました。
昔から伝わる暦は今でもぴたりと通用するものだなぁとつくづく思います。

一年で一番寒いこの時期は、まさにバラの手入れの季節。
昨年から残る葉が落ち、春から動き出す新芽がわずかにふくらみ始めています。
バラはトゲが痛いものの、バラの冬剪定は私にとって大好きな作業のひとつです。
この冬行ったバラの作業を紹介します。


こちら↑は2017年4月のようす。
前年の冬、前から育てていたつるバラの生育が旺盛でどうにかしたいというご相談を受けたお客様に、特注のトレリスをご提案して設置し、つるバラを誘引したあとの春の姿です。壁を傷つけず、つるバラを広々と面で育てられるアイディアです。トレリスはコンクリート床に固定しています。


ちなみにこちら↑は2016年冬、トレリス設置と手入れ前の様子。

そしてまた1年、つるバラはぐんぐん成長!
お客様もびっくりの旺盛ぶり、枝が伸びまくりです。
こちら↓は2017年秋のようす。


そこで今回は剪定の依頼をいただき、冬の剪定と誘引作業をしてきました。

トゲと格闘しつつ、絡んだ枝を1本ずつほどいていきます。
1年に2~3mは伸びたようなシュート(新しい枝)もあります。
古い枝は元から取り除き、ハリのある枝を順番に下の方から枝を弓状にたわめつつトレリスに誘引します。その時ギュウギュウに縛り付けてしまうと、その枝のやる気を損ねてしまう印象を自分の経験上感じるようになったので、ほどよく自由を残してほどよいテンションをかける程度で縛るようにしています。
人間もそうですけど、縛られるとやる気なくなっちゃいますよね…




充実した冬芽。ぷくっと膨らんで痛~いニキビ状態がベスト。


誘引作業完了!
株元に寒肥をあたえて、あとは春を待つばかり。
バラが一面に咲いた頃、また写真を撮りに伺いたいと思います!

バラのお手入れ作業、剪定、誘引、鉢の植え替え、冬の肥料やりなどの作業をうけたまわっております。ご自分での作業が難しかったり、一緒にやってみたいなどのご要望にもおこたえします。トレリスやフェンスなど、バラを這わせて魅せる工夫のご提案もいたしますので、お気軽にご相談ください。

コアガーデン・長阪 070-6641-6882
nagasaka@core-garden.com まで、お気軽にどうぞ。 

2017年9月4日月曜日

9/2 HOMECENTER 報告

9/2(土)HOMECENTERイベント開催
心配だった台風も朝のうちにそれて、まさかの秋晴れ!
1年前に開催した時の雨のトラウマから抜け出しました。

会場を提供してくださった八王子のオーダー家具のWALDENさん、
家具はもちろん内装、オーナメント全てにため息ついてしまうほど
センスのよい素敵な空間でした。
このあたり中野上町という場所はかつて繊維産業で栄えたらしく、
使われなくなった機織り工場をリフォームしたのだそう。
北向きの屋根から入る光がやわらかでした。
近隣にも家具の工房、染色の工房が点在していて面白そうな町です。

この日のイベントは、私コアガーデンのグリーンのお店に、
コミュニティデザイン関係の Books+ホットドックショップ、
イスの張り替え実演に、コーヒーのマイブレンド・ワークショップ、
住宅設計やオーダー家具の相談、3Dプリンタ実演と
盛りだくさんで楽しい一日でした。

次回もお楽しみに!







2017年9月1日金曜日

9/2 HOME CENTER @WALDEN 八王子

半年以上ぶりの更新です、、、

それはさておき、明日9月2日(土)イベント出店します。
"HOME CENTER" @WALDEN(八王子のオーダー家具屋さん)
昨年8月に初出店、一年ぶりの開催、
暮らしにまつわるいろんなジャンルの専門家、職人さんが集まって、おうちのことなら何でも相談、ワークショップも楽しめる一日です。
コアガーデンは、ハンギングプランツ(屋内に吊るして楽しむ観葉植物)や秋の草花の販売、お庭や園芸相談おうけします。

開催場所 WALDEN(ウォルデン)
2017.9.2(土)11:00~17:00
東京都八王子市中野上町1-33-15
http://walden-web.com/
※駐車場ございます。満車の場合はお近くのコインパーキングをご利用ください。

























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HOME CENTER Vol.2
らしにまつわる百貨と専門スタッフがいるマーケット
ホームセンターのように、暮らしの様々なジャンルに分かれて、その道のプロがスタッフとして皆様の相談にのります。椅子の座面の張り替え、お庭や鉢植えのお困りごと、住まいの改修、日用品の繕いなど、なんでもご相談ください。
当日は商品の販売、実演、相談、ワークショップなど夏の終わり、ふらりとお立ち寄りください。

今回の出店カテゴリー
◯「住まい」 戸田邸オープンハウス、模型展示、住まいづくり・改修の相談(戸田晃建築設計事務所/戸田)

◯「家具」
椅子の張り替え実演・相談(FUJITAKE WORKS/藤武)
オーダー家具の相談、日用品販売(フルスイング/佐藤)

◯「アウトドア」
「アウトドア」3Dプリンターも活用する日用品の修繕・アップサイクル相談(春日亀意匠/春日亀)  
「園芸」お庭や園芸の相談、苗販売、鉢植えの剪定(コアガーデン/長阪)

◯「ワークショップ」水だしコーヒーパックを作るワークショップ(さんちょうコーヒー /藤田)

◯「総合窓口」地域づくりの相談(株式会社 と /洪)


開催場所
WALDEN(ウォルデン)
東京都八王子市中野上町1-33-15
http://walden-web.com/

※駐車場ございます。満車の場合はお近くのコインパーキングをご利用ください。

主催 HOME CENTER

2016年12月10日土曜日

庭を持つ本当の目的



12月1日号の雑誌ブルータスは庭特集。

その中に素敵な文章を見つけたので、
忘れないように残しておこうと思います。

文章を寄せているのは建築家の阿部勤さん。

ご自身で設計された自邸で40年以上続けられてきた、
庭仕事の経験からつむぎだされた言葉です。

私自身、庭づくりをさせてもらった後、日々こつこつ庭を育てられている
お客さまたちからも、同じようなことを学ばせてもらっています。

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大事なのは関わりを持つこと。

場というのは、深く関わりを持ったときに、自分のものになる。

それは何でも同じで、庭も日々関わることで自分の庭になる。

家や庭の手入れって、できるだけ避けたいことのように思われがちですが、
手入れをすることで愛着が湧き、居心地がよくなる。

手入れの大切さは生活の大切さ、それが庭を持つ、
本当の目的でもあります。



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庭以外のことについてあてはめても、
ぐぐっとおなかにくる言葉であります。

普段の仕事で庭が完成したあとは、年1回以上
手入れに入らせて戴くことをお勧めしていますが
日常のお手入れの主体は庭の持ち主(お客さま)
なので、自分から自然に手入れしたくなる庭を
つくることが、プロとして庭をつくる上で
大切なことだとも思っています。

2016年10月31日月曜日

お庭の大改造 ~施工事例

大変です!
前回の投稿が昨年春でした・・・
その後もこつこつ庭づくりしていましたが、
何を書こう?と考えているうちいくつも季節が過ぎてしまったようです。

今日は美容師さんと話していて、仕事にこだわらずあれこれ書いてみたら?
と言ってもらって、それもそうだーーと思ってさっそく久々の投稿です。

今回は今年の春頃完成したお庭の改造計画。
以前からお手入れさせてもらっていたお客様宅の主に芝生エリアだった主庭に
娘さん宅を建てることになったので、庭の植物たちの大移動&外構改造で
大がかりな工事になりました。

庭のお手入れが大好きなお母さま。
庭が狭くなっても楽しみは増えるような改造にしましょう!
と、打合せを重ねてプランしていきました。

昨年秋、建築工事が始まる前にまず、残す植物を残せる場所に仮植したり、
たくさんあった岩は収まるスペースがなくなるのでいくつか残してあとは撤去したり。
移植作業は落葉、常緑、それぞれに適期があるので、時期や事前準備に気をつかいます。
撤去する岩たち




庭を堂々と横切るノラ猫
























次は和庭スペースの改造工事。
昔から和風の常緑樹が何本も植わっていたのを思い切って数を減らし、
代わりにお母さまがお好きな落葉高木や木陰を好む宿根草の
明るいガーデンに改造することに。
リビングから眺められるスペースなので、室内からも楽しめるはず!

下の写真では、リビング前に石のテラスと、レンガの園路を作っています。
テラスには使いやすい水場もつくりました。





秋からは娘さん宅の建築工事が始まり、
春に建物が完成して、庭と外構工事を再開。
石を敷いたり貼ったり、門柱やフェンスを建てたり、駐車場を作ったり。
仕上げはお楽しみの植栽です。

庭づくりに欠かせないのは何よりも、、、時間と愛情!
植えてから2、3か月経っただけで、庭の植物たちは見違えるように
いきいきと新天地で元気に育っています。
完成してみると、庭のスペースは減ったのに、
いろんな植栽エリアができたからか
毎日庭に出てお手入れするのが前よりも楽しくなったのよ、とお母さま。
愛のあるお手入れのおかげで、植物たちはとてもここちよさそう。

 その場所場所の環境によって、そこを好む植物を選んで植えてやると
人も植物ものびのびと楽しく過ごせる場所になるんですね。










道路際は常緑中心のカラーリーフエリア




























2015年2月18日水曜日

雑木と小道を楽しむ庭 ~施工事例



完成から半年以上寝かせてしまいましたが、
昨夏手がけたお庭を紹介したいと思います。

静かな住宅街で、中古住宅をリフォームして住まわれているお客様。
庭には前の持ち主の方が植えていた植物たちが茂っていました。
生かせる植物はなるべく残しつつ、自然な雰囲気がお好きなお客様からのリクエストから、涼しげな雑木を中心とした自然な雰囲気のお庭をめざしてプランしました。

道路に面した駐車場脇のスペースは、西向きで日当りがよく、こちらのお宅の顔になる場所。奥行き感を出し、日々の手入れがしやすくなるように自然石の小道をつくることにしました。

施工後のようす 1






施工前のようす 1

施工中 1
職人さんが1枚ずつ石を据え付けています






施工後のようす 2







施工後のようす 3



小道の脇にはアオダモ、ソヨゴ、ツリバナ、ナツハゼなどの株立ちの雑木を、その株元にはミツバツツジやシモツケなどの低木、ギボウシなどの宿根草を植えました。
玄関を出て毎日ここを見る時に雑木林の中にいるような、深呼吸したくなるようなイメージをふくらませながら・・・

もともと植わっていた下草は生き生きしているものが多かったので、株分けや間引きしながら、新しい植物と組み合わせてできるだけ残しました。

植物たちは正直に、その場所が好きかどうか、全身で表現して教えてくれます。
無理をさせるとこれまた正直に、だんだんとおとろえて消えてしまうもの。
自然にはあらがえないなぁ、と草花を育てていて感じます。


小道の奥は、建物脇で細長く、あまり日当りのよくない場所。コンクリートの平板の飛び石の脇に、カイヅカイブキが並び、足元にはシダやユキノシタなどが生えていました。

1階の部屋の窓からの眺めを、外からの視線が気にならずに緑が楽しめる風景にとのご要望から、木製フェンスと日陰を好む植物たちを組み合わせ、しっとりした空間づくりをめざしました。既存の平板は、ゆるやかなラインに配置し直して再利用しました。

施工前のようす 2
施工中のようす 1

施工後のようす 4

施工後のようす 5



施工後のようす 6

フェンスの手前には、やさしい枝ぶりのコハウチワカエデとハイノキ。
足元にはツワブキ、トクサ、ヤマアジサイなどとと、もとから植わっていたシダやヤブソテツ、そして庭石。
そこにあるものをどう活かすかが庭づくりの大きな楽しみです。

この冬を越して、力をたくわえた植物たちが、春からどんなふうに育っていくのか、想像するとわくわくします。

お客様と職人さんたちと一緒に、また楽しい庭づくりさせていただきました!