2016年12月10日土曜日

庭を持つ本当の目的



12月1日号の雑誌ブルータスは庭特集。

その中に素敵な文章を見つけたので、
忘れないように残しておこうと思います。

文章を寄せているのは建築家の阿部勤さん。

ご自身で設計された自邸で40年以上続けられてきた、
庭仕事の経験からつむぎだされた言葉です。

私自身、庭づくりをさせてもらった後、日々こつこつ庭を育てられている
お客さまたちからも、同じようなことを学ばせてもらっています。

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大事なのは関わりを持つこと。

場というのは、深く関わりを持ったときに、自分のものになる。

それは何でも同じで、庭も日々関わることで自分の庭になる。

家や庭の手入れって、できるだけ避けたいことのように思われがちですが、
手入れをすることで愛着が湧き、居心地がよくなる。

手入れの大切さは生活の大切さ、それが庭を持つ、
本当の目的でもあります。



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庭以外のことについてあてはめても、
ぐぐっとおなかにくる言葉であります。

普段の仕事で庭が完成したあとは、年1回以上
手入れに入らせて戴くことをお勧めしていますが
日常のお手入れの主体は庭の持ち主(お客さま)
なので、自分から自然に手入れしたくなる庭を
つくることが、プロとして庭をつくる上で
大切なことだとも思っています。

2016年10月31日月曜日

お庭の大改造 ~施工事例

大変です!
前回の投稿が昨年春でした・・・
その後もこつこつ庭づくりしていましたが、
何を書こう?と考えているうちいくつも季節が過ぎてしまったようです。

今日は美容師さんと話していて、仕事にこだわらずあれこれ書いてみたら?
と言ってもらって、それもそうだーーと思ってさっそく久々の投稿です。

今回は今年の春頃完成したお庭の改造計画。
以前からお手入れさせてもらっていたお客様宅の主に芝生エリアだった主庭に
娘さん宅を建てることになったので、庭の植物たちの大移動&外構改造で
大がかりな工事になりました。

庭のお手入れが大好きなお母さま。
庭が狭くなっても楽しみは増えるような改造にしましょう!
と、打合せを重ねてプランしていきました。

昨年秋、建築工事が始まる前にまず、残す植物を残せる場所に仮植したり、
たくさんあった岩は収まるスペースがなくなるのでいくつか残してあとは撤去したり。
移植作業は落葉、常緑、それぞれに適期があるので、時期や事前準備に気をつかいます。
撤去する岩たち




庭を堂々と横切るノラ猫
























次は和庭スペースの改造工事。
昔から和風の常緑樹が何本も植わっていたのを思い切って数を減らし、
代わりにお母さまがお好きな落葉高木や木陰を好む宿根草の
明るいガーデンに改造することに。
リビングから眺められるスペースなので、室内からも楽しめるはず!

下の写真では、リビング前に石のテラスと、レンガの園路を作っています。
テラスには使いやすい水場もつくりました。





秋からは娘さん宅の建築工事が始まり、
春に建物が完成して、庭と外構工事を再開。
石を敷いたり貼ったり、門柱やフェンスを建てたり、駐車場を作ったり。
仕上げはお楽しみの植栽です。

庭づくりに欠かせないのは何よりも、、、時間と愛情!
植えてから2、3か月経っただけで、庭の植物たちは見違えるように
いきいきと新天地で元気に育っています。
完成してみると、庭のスペースは減ったのに、
いろんな植栽エリアができたからか
毎日庭に出てお手入れするのが前よりも楽しくなったのよ、とお母さま。
愛のあるお手入れのおかげで、植物たちはとてもここちよさそう。

 その場所場所の環境によって、そこを好む植物を選んで植えてやると
人も植物ものびのびと楽しく過ごせる場所になるんですね。










道路際は常緑中心のカラーリーフエリア